モジュール版PHP採用でロリポップがWordPressも管理画面も高速化

投稿:2015年10月20日 更新:2021年2月7日
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モジュール版PHP採用でロリポップがWordPressも管理画面も高速化

今回は「スマホ上手」を運営しているレンタルサーバーの話題です。
こちらのサイトでは、個人サイトを運営している方の間では有名な「ロリポップ」というレンタルサーバーを利用しています。利用実績は140万人(2015年10月現在)になっているようです。

サポートは、基本はチャットかメール(最上位プランは電話対応も可)なのですが、質問するととても丁寧に答えてくれるので、私はとても気に入っています。サービスや管理画面もかなり充実していると思います。

(2017年6月1日)
サイトも順調に成長し、平均して月に10万PVくらいになりました。そうなると、ロリポップだと物足りなくなってきますね。ということで「エックスサーバー」に移転です。

>> 10万ページビューまではロリポップ。それ以上はエックスサーバー(WEB上手)

 

新サーバー採用により全プランで高速化

そのロリポップで先日、新サーバーの提供が開始されました。
サーバーのスペック(マルチコアCPU、6コア12スレッド)が良くなり、データベースサーバは高速SSDを使用しているようです。

新規申し込みをしたユーザーは、新サーバーが最初から利用出来、現在ロリポップを利用しているユーザーも、2016年にかけて、随時新サーバーに移行されるようです。

スタンダードプランとエンタープライズプランでは、9月から先行して新サーバーへの移行が出来たのですが、実際、新サーバーに移行して利用してみたところ、明らかに速度が速くなっています!

同時アクセス数が増加してきた関係で、丁度サーバーを変更しようか考えていたところで、この嬉しい新サーバーの提供開始(^^) 当分はロリポップを使うことにしました。新サーバーのレビューはこちら。

・ロリポップが新サーバー提供開始。使ってみたら爆速でした(笑)
http://www.kurapi.com/archives/4744

 

モジュール版PHP採用でWordPressも管理画面も高速化

そして、なんとその新サーバーでは、PHPがモジュール版でも利用出来るようになりました!!一般的なレンタルサーバーでは、CGI版のPHPなのですが、ロリポップが独自に開発した、権限分離アーキテクチャにより、モジュール版を利用出来るようになったとのことです(^^)

モジュール版を使うことにより、PHPのレスポンスが良くなり、WordPressをはじめとするPHPの処理が必要なプログラムでは、圧倒的な速度の改善が期待出来るようです!

ただし、モジュール版が利用出来るのは、スタンダードプランかエンタープライズプランのみになります。もし、ライトプランを複数契約している場合は、スタンダードプランにまとめてしまった方がお得だと思います。

PHPのモジュール版とCGI版のパフォーマンス比較

こちらはロリポップのサイトに掲載されている、PHPに対する同時アクセス数の増加と、PHPのレスポンス時間の表になります。CGI版とモジュール版が比較されており、アクセス数が増加すると、明らかにモジュール版のレスポンスが良いことが分かります。

特に夜間など、アクセス数が増加した際に差が出るようですね。
これにより、管理画面はキャッシュが効かないので、特に恩恵を受けそうですね。

 

ロリポップの転送量からみる月間ページビューの限度

ついでにロリポップで、どのくらいのページビュー(PV)まで耐えられるか計算してみました。
ライトプランでは5GB/日、スタンダードプランでは10GB/日と、転送量が限られているので、それを超えてしまうとアクセスが制限されてしまいます。ロリポップでは、管理画面のアクセス解析から「データ転送量」を確認することが出来るので、上記の目安をもとに計算してみます。

現在スマホ上手は、ページビューは約3,000PV/日で、転送量は約750MB/日になります。そうすると、1ページビューあたり250KBの転送量ということになりますね。ライトプランでは1日5GBまでということは、1日20,000ページビューが限界ということになります。

もちろん、1ページビューあたりの転送量は、サイトによってことなりますので、写真を多く使っているサイトでは、1ページあたりの転送量は、もうもっと増えると思います。私の運営している他のサイトも確認したところ、1ページあたり125KB~250KBの転送量でした。

1日20,000ページビューということは、ライトプランで600,000PV/月くらいが目安ということになるかと思います。スタンダードプランは、この倍の1,200,000PV/月ですね。もちろん、マルチドメインで複数サイトを運営している場合は、全てのサイトの合算になります。

そう考えると、私の場合は、まだまだロリポップでいけますね(^^)
参考までに、性能の良いことで有名なエックスサーバー は、月額1,000円のプランで、制限のかかる1日の転送量の目安は70GBということなので、8,400,000PV/月まで耐えられるということになります(笑) すごいですね!

 

価格は据え置きでスペックアップ

10年程前からロリポップを利用していますが、昔はデータベースがSSDではなかった為、WordPressを利用すると、結構レスポンスが悪くて悩ましいところでした(^^; 何とかキャッシュ系のプラグインを利用し、出来るだけデータベースとのやりとりを減らし、少しでもページの表示速度を上げていました。

データベースがSSDになり、だいぶレスポンスは改善されましたが、やはりキャッシュ系のプラグインを使い、より速度が改善するようにしたものです。しかし、今回の新サーバーの提供開始で、さらにWordPressとの相性が良くなりました!

 

今後は503エラーを一時的に回避出来る「リソース制御機能」の提供

さらに今後も、急激なアクセス数の増加の時に、503エラーを一時的に回避出来る「リソース制御機能(スタンダードプランとエンタープライズプランのみ)」が提供される予定のようです。こちらは、今年の初めに「さくらインターネット」が提供開始した、「リソースブースト」と同じような機能ですね。

ロリポップでも提供されないものかと、心待ちにしていたのですが、ついに出るようです!これで、心置きなくバズれますね(笑)(願望です(^^:)

もう一つ、1台のサーバーで異なるSSL証明書を運用出来る「SNI(Server Name Indication)」が提供されるとのことですが、こちらは独自SSLを利用している方が、コスト削減のメリットがあり、個人ユーザーにはあまりメリットはなさそうです。とはいえ、Googleが常時SSLを推奨している関係で、SNIは重要になってくるかもしれませんね。また、こちらの機能も「さくらインターネット」の追従になります。

 

まとめ

・ロリポップで新サーバーの提供が開始
・新サーバーに移行して利用してみたところ明らかに速度が改善
・モジュール版PHP採用でWordPressも管理画面も高速化
・モジュール版が利用出来るのはスタンダードプランかエンタープライズプラン
・アクセス数が増加すると明らかにモジュール版のレスポンスが良い(37倍)

 

私は、今までライトプラン(月額250円)のプランを複数契約していました。
というのも、最初に運営していたサイトでマルチドメインを使うのも良いのですが、サーバーが止まってしまった時のリスク分散と、アクセス数増加に伴う分散を兼ねていた為です。

しかし、今回の新サーバーからのモジュール版PHPが利用出来るのが、スタンダードプラン(月額500円)以上のプランからになってしまった為、私は全てのサイトをスタンダードプランでまとめることにしました。エックスサーバーやファイアバードなどのレンタルサーバーを使ったとしても、月額料金の関係で、一つにまとめてしまうと思います。

WordPressの引っ越しで、悩んでいる方はこちらをご覧ください。
http://www.kurapi.com/archives/4750

 

>> ロリポップ! の詳細はこちら

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